オリジナルの価値

 名古屋城木造再建     

オリジナルなものの価値

 法隆寺は、現存する世界最古の木造建築群だそうです。

 法隆寺の五重塔が、仮に経年変化で何らかの修復が必要になった時、「この際だから、古い五重塔は取り壊して、新しく建て替えようか。」とは、決してならないはずです。部材の取替えなどは必要最小限に抑えて、可能な限りオリジナルの原型を留めたまま、修復が行われることと思います。

 では、なぜそのような修復が行われるのでしょうか。それは、法隆寺の五重塔は唯一無二のものであり、長い時代の流れを経ることによって、かけがえのない価値を持つに至ったからでしょう。

 名古屋城を木造再建するプランが浮上しているようです。現在のコンクリートの天守閣が老朽化しており、たとえ耐震補強したとしても、寿命が40年程でしかないようです。「どうせ建替えが必要なら、より本物の木造で新しく再建しよう。」という声が上がっているようです。

 仮に木造建築のままの名古屋城が残っていたら、「新しく建替えよう」という声は上がらなかったと思います。現在のコンクリート製の名古屋城は、やはりオリジナルのものではなく、何処かに「ニセモノ意識」があるのかもしれません。

 木造再建に、賛成、反対の意見はいろいろとあるようです。予算の面で、「そんなお金があるなら、他のことに使った方が良い。」等の声もあるでしょう。実際のところは、木造再建が本当に良いのかどうかは分かりません。ただ、「コンクリートの名古屋城と、木造の名古屋城、どちらを子孫に残したいですか?」と問われれば、やはり、出来ることなら木造の名古屋城を残したいと思われる方が多いのではないでしょうか。

 さて、仏壇に関していいますと、古い仏壇の中には、職人によるすばらしい仕事が成されている仏壇もあります。特に彫り物などは、現在の職人では真似の出来ないような、すばらしい逸品にお目にかかることもあります。そんなオリジナルな魅力に溢れる仏壇でしたら、末永く使えるように、適宜修繕されることをお勧めします。さらに新品同様に綺麗していただけたら、ご子息にも引き継ぐことが出来るかと思います。

 新しい仏壇を選ばれる際は、「この仏壇は、古くなっても価値を持つ仏壇であろうか?」、また、「この仏壇は、オリジナルな価値を持つ仏壇だろうか?」という視点も、取り入れてみられたら如何でしょうか。

 私も、そんな魅力を持つ仏壇を取り扱っていきたいと思っております。

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